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    吸収不良は、腸が食べ物を消化できないか、栄養素を吸収できないかのいずれかが原因となります。これ自体は病気ではなく、小腸または消化酵素(膵臓酵素)の障害によって引き起こされます。ほとんどの吸収不良は、小腸の繊毛の傷害が原因となり、その傷害は食物過敏症、寄生虫、細菌またはウイルス感染症、とくにパルボウイルス感染症によって起こります。また、炎症性腸疾患、膵臓外分泌機能不全も原因となります。吸収不良の犬は栄養失調状態になりますが、食欲は異常に旺盛です。大量に排便し、その便は油っぼく、においが強くなります。脂肪が消化されずに消化管を通過してしまうために、犬の肛門周辺の体毛は油っぼくなります。
    診断と治療
    吸収不良症候群は、獣医師による診察と、ビタミンB12(コバラミン)と葉酸の血液検査の結果により診断します。多くの場合、小腸内層のバイオプシーによって原因を特定します。治療は、吸収不良の特異的原因に対して行いますが、同時に食事療法も行います。 

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